5月5日 “HARA HARA 倶楽部”(小原孝&樹原涼子)の震災支援コンサートレポート♪
第4回めの支援コンサートは、お蔭様でとてもあたたかいものとなりました。
お運びいただいたみなさま、遠くから寄付を送ってくださったみなさま、本当にありがとうございました!
コンサート当日の明け方、東京は久しぶりに大きな地震に見舞われました。震災を忘れてはいけない、ということかな…と思いながら、会場のアートカフェ・フレンズへ向かった朝。
車中、「震災から時間が経った今だからこそ、できるときに、できることを、本気で」と、支援コンサートで呼びかけようと改めて思いました。
まずは、“HARA HARA 倶楽部”の「鍵」、「逢えてよかったね2」、村上信夫さん作詞の「嬉しいことばの歌」と、この日のコンサートを象徴するような3曲で幕を開けました。
つづいて、私のソロで「君は君のままで」、そして震災後の仙台で見た空を思って書いた「大空へ」を歌いました。…だから、この日の衣装は、「青空の色で」と決めていたのです。3月1日に放映されたBSジャパンの番組「ともに生きていく」の主題歌にもなった「大空へ」に、支援コンサートへの思いを込めました。
そして、同じピアノ曲集『こころの小箱』の中から、“HARA HARA 倶楽部”の最新CDのタイトル曲となった「風はどこから」を小原さんと連弾。前半の締めは、なんと、小原さんの“生・弾き語りフォーユー”で会場はあたたかさに包まれました。
昼の部後半は、支援ライブに毎回出演しているヴィオラとピアノの姉妹デュオ、*マリエリカ*の爽やかな演奏につづき、津軽三味線の本田浩平さんは本格的な津軽じょんがら節を。そして、ゲーム「俺の屍を越えてゆけ2」の主題歌「WILL」を本田さんの三味線&次男・樹原孝之介のピアノと共に、歌いました。
最後は“HARA HARA 倶楽部”の「はじまりの歌」「願い」、アンコールは「逢えてよかったね」を全員で。楽しいときは、あっという間に過ぎていきます。
サイン会の後、記念撮影の前に二部の衣装に着替えてしまったので青いドレスはまたいつか…。左は*マリエリカ*のお二人、右は、三味線の本田浩平さん、彼と共演したピアノの桃子さん。
そして、夜の部は別プログラムで♪
まずは“HARA HARA 倶楽部”で「なつかしい時間」「おいしい時間」「忘れない時間」と、これまでのCD3枚から1曲ずつ「〜の時間」シリーズで夜の部がスタート。若い日の懐かしい想い出、食卓を囲む幸せな時間、そして、失くしてしまった忘れたくない時間を大切に強く生きていくことを願う…という3曲。小原さんが構成されたプログラムはいつもステキなストーリーになるので、さすがだな〜と思います!
そうそう、客席には、ショパンコンクール入賞者同士の華麗なピアノデュオ「デュオ・グレイス」のお二人、宮谷理香さん&髙橋多香子さんも来てくださいました。きっと、歌いまくる小原さんと私にびっくりされたのではと思います(笑)。
つづいて私のソロで「子供達へのバラード」の弾き語り、ピアノ曲集『やさしいまなざし』の「ふたり〜左手のために〜」、小原さんとの連弾で「明日はいい日だ!」HARA HARA の歌で村上信夫さん作詞の「嬉しいあの人」。
そして、小原さんの“生・弾き語りフォーユー”のコーナーでは、会場からのリクエストで「花」に関する曲がメドレーで演奏されて、凄い熱気に!
後半は、昼の部とは別アレンジで、孝之介のピアノで「WILL」を歌ってスタート。
ゲーム「俺屍2」のシナリオライターの生田美和さんも会場に駆けつけてくださって、本当に嬉しかったです。
つづいて、フルートの尾形誠さん、伴奏は樹原孝之介(ピアノ)で、若い2人の躍動感溢れる演奏。クラシック出身の尾形さんですが「歌詞がある曲のようにフルートで歌いたい」と、ポップな曲を4曲披露。「ピアノよ歌え」の小原さんのように「フルートよ歌え」と羽ばたいて欲しいです!
そして、昨年に増して作品力と歌唱力がアップした、ゆるふわポップバンド「くりーむぱんだ」。 「僕たちは普段スポットの当たらないものにも光を当てて、歌っています」と言って「蓬(よもぎ)」というタイトルを紹介、客席の笑いを誘いましたが、曲を聴いているうちに、客席にじわりと感動が広がりました。彼らのオリジナル曲には特別なものが隠されているかもしれません。
夜の部の最後は、“HARA HARA 倶楽部”の「もっともっと」「あなたにありがとう」、アンコールに「願い〜震災を乗り越えて〜」で、長い一日が締めくくられました。
会場で、支援の気持ちと音楽を共有してくださったみなさまに、感謝申し上げます。
左はフルートの尾形誠さん、右はくりーむぱんだのメンバー。
「いいコンサートになったね」と小原さんが仰る通り、次の世代のアーティスト達と一緒に心を合わせていいコンサートができたなと、とても嬉しい一日となりました。会場のみなさまの温かさには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
楽器支援のための資金も、電子ピアノ3台分ほど集まりました。後日、改めて報告いたします!