樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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お元気ですか?

 オリンピックをリアルタイムで見続けるのは、仕事に差し支えるので控えているのですが、それでも時々は見てしまいます。私にとっては、勝敗やメダル争いよりも、スタート前の表情、演技で発散している気(オーラ)、終了後の表情を見るのが興味深く、滅多にない人間ウォッチングの時間です。

 4年に1度の祭典に出るまでももちろんドラマがある上に、ある決められた時間にすべてをピークに持っていくという、大変なプレッシャーの中で、20歳やそこらの若者が頑張っている姿を見ると本当にけなげに思えます。また、ベテランの選手が強い精神力で体力の限界まで挑戦している姿にも頭が下がります。

 岡崎朋美選手や清水宏保選手を見ていると、hara hara倶楽部の「心の中の金メダル」を贈りたいと心から思います。たとえメダルがとれなくても、誰かに申し訳ないなんて言わないで、そこまで行ってくれただけでも、私たちはそのことに勇気を貰って感謝しているし、「ありがとう」を言うべきなのはその姿を見せてもらった私達のほうだと思います。

 努力もしてないのにテレビを見ながらメダルの数、数と問題にするのはちょっと…。
だから、選手たちがもどってきたら、みんなに“心の中の金メダル”をかけてあげたいものだと思うのです。

 受験シーズンに思うのですが、精神的なものが作用するのは勝負の世界もピアノも同じですね。音大や音高の受験生のレッスンでは、曲が完成する頃には、絶対に失敗しないし素敵に、自分らしく弾けるというゆるぎない自信をつけてあげるのが先生の一番大切な仕事でもあります。オリンピック並みとまでは言わなくても本人の夢、(その時点では)一生がかかっているわけですから、「精一杯やった」という手ごたえを感じてきて欲しいと思います。

 つい先日も受験前最後のレッスンに来た生徒の、心からその曲を楽しんで演奏する姿と帰り際の笑顔に、本当に安心しました。
 
 男子モーグルの、スタート前の顔つきと結果を見て「そう、スタート前にもう顔に出ちゃうのよね」と思ったものです。“そのときを待ち望んでいた”のか“緊張とプレッシャーと戦っているのか”が。だから、本番前の生徒の顔つきは要チェックです。

 昨日はマスターコースの後、入門したてのおちびさんのグループレッスンと個人レッスン、今日はコード塾の後講師の研修とずっと声を出し続けています。この調子だとライブの歌の練習までのどがもたないので、今夜は早々に寝ることにして明日頑張ろう…。ステージだけのために生きる道もあると思うのだけれど、やはり人を育てていく仕事はどうしてもやめるわけにはいかないので、仕事が立て込んでいるときは(いつもだけど…)体力の配分が大切になってきます。

 モードの切り替えで何とか乗り切っていく術は身につけたつもりですが、ピアノランド15周年の今年はさらにパワーアップしないと大変そうです。

 本当に欲張りスケジュールで自分でもあきれてしまうけれど、行かなければ会えない人、伝えられないことがあるから、やっぱりセミナーは大切な場です。マスターコースやコード塾でどんどん進歩していく受講生たちを見ていると本当にやりがいを感じて、他の地域でもやらなくては、と思うのです。来週22日(水)は名古屋でコードネームのセミナーが、3月30日(木)には福岡でピアノランド公開レッスンをします。
たくさんの方にお会いできますように!

 あ、それから3月2日の“おひな祭りライブ”はピアノのコンサートと思われている方もあるようですが、私はもちろんピアノを弾きますが、この日はクラシックではなくオリジナル曲を弾きながら歌ったり、踊ったり(?)いたします。また、バンドと言ってもウッドベース、パーカッション、生ギター、というアコースティックな編成です。

それでは!

2006年02月17日 樹原涼子
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