観客もいいけれど、出演者として輝く素晴らしさ!
『ピアノランド』をホールのピアノで希望者が演奏する演奏会
「レッツプレイ♪ピアノランド!in 熊本 vol.1」が、9月14日(土)熊本森都心プラザホールにて開催されました!
熊本のピアノランド勉強会の先生達の主催で、42人の出演者が次々に樹原涼子作品を演奏してくれた、何とも嬉しい一日。
幼稚園児から大人の方まで幅広い年齢層の方が、『ピアノランド』『ピアノランドコンサート』シリーズ、
ピアノ曲集『こころの小箱』の中から、ソロ、連弾、ミュージックデータとの演奏など、思い思いのスタイルで登場。
みなさんの音の美しいこと、連弾では相手パートとよく合い、ミュージックデータとの演奏では誰1人落ちることもなく、
楽しく演奏してくれました。日頃、先生達がどれだけ音楽を大切に、真剣に指導されているのかがわかるような演奏ばかり。
観客として音楽を楽しむことももちろん幸せなことですが、この日、出演者として輝くみなさんを見て、私は感動しました。
評価や順位を気にせず、自分の好きな曲を心ゆくまでステージで楽しめる場があるのは、なんて素晴らしいことかと思いました。
しかも、つい先日、小原孝さんと私が一緒に演奏したステージで! 次々に演奏するリトルピアニストとピアノ愛好家
のみなさんを見ながら、音楽は神様から万人へのギフトだと、改めて思ったのです。
このコンサートを企画、実現されるまでの道は大変なものだったと思います。
私がどんなに大変でもピアノランドフェスティバルを続けて来たのは、ひたすら子ども達にいいものを届けたいから...。
それと同じように、企画した先生達の心の中に、どうしてもそうせずにはいられない、音楽や子ども達への愛と使命感のようなものを感じました。
私は、演奏を聴きながら、心から楽しみ、時々じ~んとしながら、作曲者として、一人一人へのコメントを心をこめて書きました。
翌日が東京でレクチャーコンサートなので、極力手への負担を減らすために、手書きではなくノートパソコンでコメントを入力。
嬉しいことに、イラスト付きの素晴らしいコメント用紙にプリントしてくださって、写真立てに入れて飾りたい!くらいのカッコよさに仕上げてくださいました♪
最後に私のピアノソロを、そして、サプライズで駆けつけてくださったパーカッションの石原靖也さんとの共演で
「祈り」を一緒に演奏しました。会場のみなさんにアンサンブルの楽しさ、ドライブ感、喜びを伝えることができて、とても嬉しかったです。
石原さん、熊本の市民の祭「みずあかり」実行委員長としてお忙しい中、感謝申し上げます。
終演後、みなさんにサインをして手渡しをするとき、お子さんん達は立派に弾けた喜びと誇らしさで
いっぱい、大人の方はピアノへの熱い想いが溢れていて、どの方との握手も感激のシーンとなりました。
作曲家として、自作の曲をこれだけまとめて演奏してもらう機会があるのはなんと幸せなことか、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
レッツプレイ♪ピアノランド in 熊本 vol.1 という名前は、「他の地域でもこの催しが開かれるようになったらいいな」という願いと、
「きっとこれからも続けていく!」という気持ちをこめてのネーミングとのこと。熊本で生まれたこの芽を、大切に育んでいきたいと思います。
忘れられない一日をここに記します。