樹原涼子 ようこそピアノランドへ!

 
 
 
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 4月14日(日)午後、サントリーホールは素晴らしいピアノの音色と歌声に包まれました。小原孝さんの15年ぶりのサントリーホールでのリサイタル~逢えてよかったね友だちプロジェクト?。
 私も、「願い?震災をのり越えて?」(作詞 小原孝/作曲 樹原涼子)の指揮をすることになり、1曲だけですがご一緒させていただき、とても幸せな一日でした。

 その演奏会の中程だったか、小原さんがぽろりと仰った一言が心に残りました。
 「僕はブレイクしたことが一度もないんだよね」と。
 そのとき会場には、朗らかな笑い声が溢れました。そう、そう言えば、ブレイクしてないのに、ずーっと活躍している小原さん。それは、音楽家の理想ではないかと思います。

 ブームがくれば、ブームは去って行く。
 それでも、芸能人はブレイクした方がいいのでしょうが...。

 『ピアノランド』出版前に、ある方に言われたことがあります。
 「売れちゃうと、売れなくなってからが大変。だから、ブレイクするのではなくて、はじめから、"いいものはいい"と、ずっとそこに居続けられるのがいいんですよ」と。

 小原さんのデビューの1年あとに『ピアノランド』が出版され、すぐにピアノランドのCDを弾いていただいたので、おつきあいはかれこれ22年にもなりますが、小原さんのデビュー10周年のときに言われたことをまだ覚えています。
 「お互い、10年よくこの世界で生き残ってきたよね。いなくなった人はいっぱいいるのに」と。
 私は、ずっと子育てしながら作曲とセミナー、ゲーム音楽を書き、半分はピアノ教育界に身を置いていることもあり、自分が熾烈な競争の世界にいる感じがしなかったのですが、小原さんは芸能界の方と沢山お仕事されていますから、それはそれは生き馬の目を抜くような競争社会を実感されているのでしょう。

 そして、デビューから20数年経った今も、相変わらず小原さんは小原さんらしく輝きつづけています。流行り廃りに関係なく、誰にも真似の出来ない、ジャンル「小原孝」を築き上げ、ラジオで1フレーズ聴いただけで「小原孝」とわかるなんて、本当に凄いことです。
 小原さんは、ブレイクしなくても、ずーっとクレッシェンドされることでしょう。

 小原さんと樹原涼子のユニット"hara hara 倶楽部"の震災支援コンサートは、5月5日夜、6日昼、恵比寿で。リサイタルの余韻と、オリジナルの曲をたっぷりとお楽しみくださいね。楽器支援、楽譜支援にご協力いただけましたら幸いです。

2013年04月16日 樹原涼子
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〔CD〕樹原涼子ピアノ曲集「こころの小箱」(2枚組)
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