村上信夫さんをゲストにお迎えして、感じた事、学んだ事♪
3月1日は、ひな祭りライブ。
今年は、元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんを
トークゲストにお迎えしたので、いつもに増して心に残る日となりました。今日は、村上さんのことを書きます。
まず、村上さんとのご縁は、昨年の"hara hara 倶楽部"の
震災支援コンサートにおいでいただいたところから始まりました。
村上さんは、偶然にも小原孝さんの友人でもあり、楽譜『こころの小箱』のイラストを描いてくれた本間ちひろさんの友人でもあり、その日は楽屋でご挨拶をしました。
その後、本間さん企画のお食事会でお目にかかり、年賀状がきっかけでひな祭りライブのゲストにお迎えすることになったのです。
打ち合わせのときに、村上さんの詞に小原さんが曲をつけた「嬉しいことばの歌」という作品があり、それを歌って欲しいとのご希望をいただきました。
(なんと、その曲の手話イラストを本間さんが描いていて、ライブの日はみなさんへのお土産にプレゼントしていただきました!)
それなら、「もう1曲、ライブまでにご一緒に新曲を作りましょう」と、村上さんが詞を書いてくださることになって、ワクワクしてお待ちしていました。
そして、もう、タイムリミット〜!というときに、メールで「5分で書きました」という詞が届き、作曲するのにイメージがつかみやすいようにと
電話口で朗読してくださるという贅沢な体験をして、その気持ちを温めて作曲したのが「嬉しいあの人」という曲です。
村上さんは、当日のステージで初めて聴く...のではなく、作り手として、作品を届けるまで、一緒に責任を持ってくださる方でした。
まず、「曲ができたら、電話でもいいから聴かせてくださいね!」と仰ったので、出来立てを電話口で聴いていただきましたし、
バンドとのリハーサルにも駆けつけてこの曲のアレンジの出来立てホヤホヤを聴いて、満面の笑顔で、私の手が痛くなるほど力強い握手をしてくださって、
これは、バンドのメンバーもとても嬉しかったと思います。作者に喜んでもらえるということは、演奏者としてとても幸せなことですから。
このように、村上さんは、当日だけのゲストではなく、ごく自然に、コンサートを作っていくチームの一員になっていました。
また、村上さんの提案で、加島祥造さんの「受いれる」という詩を朗読、そのバックに、私が即興でピアノを弾くことになりました。
これも、詩の意味を私に伝え、音楽と一体になれるようにと、丁寧にリハーサルを。といっても、即興ですから、本番では全く違う曲になるのですが。
さらに、小原さんと村上さんの作品「嬉しいことばの歌」は、ギター1本をバックにバラードとして歌うことにして、これも喜んでいただきました。
新曲「嬉しいあの人」は、くーこさんとのハモリが印象的な曲に仕上がり、どんどん嬉しい循環が、ライブ当日も、ライブ終了後もずっとずっとつづくんです。
どのように? かと言いますと、
ライブの感想が、当日のアンケートだけではなく、毎日、FAXやお手紙で届くので、そのことをツイッターや
Facebookページで呟いたら、
「僕も読みた〜い!」と書き込みがあり、事務所までアンケートを見に来てくださったのです! お忙しいのに...!
それで、アンケートの中で印象に残るフレーズをラジオみたいに朗読しながら(みなさんにお聴かせしたかった〜!)、
「そう、この人は大変なことがあったのかな?」なんて言いながら、お客様がどのように受け止めてくださったのか、隅々まで読んで...。
トークゲストとしてお越しいただいたのですが、いつの間にか共作し、共演者になり、一緒に考え、意見を交換し、共有し、味わい、
みんなで1つのチームになった気がします。そして、最後まで、村上さんにもおつきあいいただいたことが、とても嬉しいです!
ここまでは、村上さんの行動から、学んだこと。
これからは、村上さんという方について。
ひな祭ライブにいらした方はどなたも、朗読された加島祥造さんの詩集「受いれる」(小学館)に感銘を受けられたと思います。
村上さんが、ご自身の感動を伝えようとされているのが、伝わりました。また、 村上さんの著書『嬉しいことばの種まき』(近代文藝社)は、
村上さんが、沢山の方のインタビューを通して感動された言葉を、読者にお裾分け...という、ステキなご本です。
そう、いいと思ったことは、とことん褒めて、伝えて、広めたいというお気持ち。これは、愛、なんですね、きっと。
そんな訳で、村上さんのお人柄に感動して、5月5日夜の部の "hara hara 倶楽部"の震災支援コンサートのトークゲストとして、
またまたお迎えすることになりました。ひな祭にいらした方も、見逃した方も、ぜひおでかけくださいね!
つい先日も被災地に取材に行かれたとのこと。被災地の現状を伺いながら、私達にできることを考えたいと思います。
そして、 "hara hara 倶楽部"の音楽をたっぷりとお楽しみいただきたいと思います。
5月5日(日祝)夜の部は、 "hara hara 倶楽部"と村上信夫さん、5月6日(月祝)昼の部は、 "hara hara 倶楽部"と若きアーティストとともにお送りいたします。
場所は、恵比寿駅近くのアート・カフェ・フレンズ。
近日中に、スケジュール欄で詳細をお知らせいたします。
そうそう、ひな祭ライブでは、樹原涼子の次のCDを作るための人気投票も行いました。ライブの内容やアンケート結果などは、また改めて!
来週、3月19日(火)『こころの小箱』レクチャーコンサートが、福岡県柳川市で開催されます。
そして、3月25日(月)、熊本のレストランバーCIB(キーブ)でライブにゲスト出演いたします。
弾き語り、そしてフレグランストリオとの共演で「花」も演奏いたします。九州のみなさん、どちらかでお目にかかれたら幸せです♪
あ〜!
最後に、大切なお知らせです!
小原孝さんのリサイタルが、4月14日(日)、サントリーホールで開催されます。もちろん私も伺う予定でおりましたが、
なんと、「願い〜震災を乗りこえて〜」の合唱団の演奏で指揮を仰せつかってしまいました(汗)。
作曲者として、精一杯努力する所存です。みなさま、どうぞ、応援よろしくお願いいたします。