NHK-FMの収録 & クリスマスコンサート 楽しすぎました♪
もう、怒濤のような秋から冬でした。あ、ピアノランドフェスティバルの夏も、その準備をしていた春からずーっと
「これが終わったらホッとできる」という瞬間がない、切れ目のない毎日だったので、今年は仕事の要領が随分とよくなった気がします。
5年前なら倒れていたかも...というくらい、人間はいくつになっても進歩するものだと思います。
今日の経験が、明日を楽にしている。そう思えるようになるくらい、仕事をしてきたんだなって、ちょっと胸を張りたい気持ちです。
★小原孝さんの長寿番組弾き語りフォーユー、年末の特番のゲスト出演してきました!
(12/18収録、放送は 大晦日の午後0時15分〜2時 NHK-FM)
NHKのテレビもラジオも何回か出演していますが、まずびっくりしたことは、公開録音の広〜い会場にスタインウェイが2台並んでいて、
「さ〜すが特番!」と思ったら、いつもこのスタジオで録音しているそう!
いくら何でも広過ぎるでしょ、ひとりでは! 淋しいときは、いつでも呼んでね!(笑)
私の出番は最後だったので、AKB48の松井咲子さんと今陽子さんの録音も、ミキサー室でしっかり拝聴しました。
小原さんは、ゲストにいろんな質問をしながら進行、収録とはいえ目の前にお客様が沢山いますから、
2時間の生番組を切り盛り、アナウンサー顔負けです。松井さんは初々しく、今陽子さんは大ベテランの貫禄で、それぞれに勉強させていただきました。
小原さんにとって、大切な番組の1年間の総決算とも言える特番にお招き頂き、しかもゲストの最後で、本当に光栄でした。
私は、『こころの小箱』から「大空へ」「言葉よりも」「明日への道」、『夢の中の夢』から「光る川」の4曲、
2台ピアノで「ともだちになりたい」、2人のユニットhara hara 倶楽部で「逢えてよかったね」「願い〜震災を乗り越えて〜」...と、
小原さんと3曲共演させていただきました。本当に楽しかった!
大晦日の午後、ぜひお聴きくださいね♪
★昼も夜も 樹原涼子の素敵なクリスマス
12月23日は、体力の限界に挑戦...思い切って昼夜別プログラムで、私の1年の総決算のコンサートでした。
【昼の部】
前半は、『こころの小箱』を全曲。
後半は『夢の中の夢』を全曲。
アンコールは、次男孝之介とピアノ連弾のための『ラプソディ第1番』を演奏しました。
本当にピアノが好きな方がつめかけて耳をそばだてて聴いてくれるのは、作曲家として、ピアニストとして、なんと幸せな瞬間でしょうか。
「水を打ったように静かに聴き入ってくれたね」とプロデューサーも喜んでいました。しかも、この2年間精魂傾けて作曲した2冊を並べて演奏したので、嬉しさも2倍です。
私は、大作曲家の小品集が大好きです。大作もよいのですが、小品でしか表せない世界観が好きです。
そして、小品が束になって大きな作品としての顔を持つ。小品には、作曲家のいろいろな面が垣間見えて「うふっ」とか
「そうなの〜」などと会話しながら曲と仲良くなっていく楽しみがあります。
そんな喜びを、『こころの小箱』と『夢の中の夢』で味わっていただけたらな〜というのが、私のささやかな願い...。
たくさん感想をいただきましたが、その中に
「今のこのコンサートが、私の自分への一年間の『ごほうび』です。本当に思い切って来てよかった...
この日の為に、一生懸命お仕事しました(汗)。息をするのを忘れるくらい集中して聴きました」
という一文があり、嬉しかったです。ありがとうございます。
【夜の部】
夜の部は、「樹原さんちのクリスマス」と銘打ってのコンサート。私の家でのパーティーのつもりで、素敵なお客様をお迎えしました♪
前半は長男真之介がオリジナルを2曲、孝之介の高校の同級生で結成したコーラスグループ Seasons of Love の7人が3曲、
ステージには若いパワーが炸裂しました。そして、孝之介と私が『ラプソディ第1番』を連弾。
私の歌は、巣立っていく息子達を思って書いた「船出する君へ」をベースの高尾幸宏さんと。
締めは、コーラスの須見邦子さんと若者みんなも登場して、年老いていく親世代へ贈る歌「Happy Life」を歌いました。
どんな人も生まれたら最後、必ず毎年1つずつ年ををとっていく、そんな当たり前のことが、音楽家にに作品を書かせるのではないかと思うのです。
限りがあること、移ろうことは、生まれたら最後、誰も逃れられないことです。若い人達も私も、それぞれの言葉で、
流れていく"時間"を音楽にしているのだなと、しみじみ思いました。
20代の観客から「どれも本当に!すてきで、泣いてしまったりしました。とくに、前半の私と同じくらいの人たちが、
話したり、演奏するのを聞いて、私の気持ちそのままに思えてじーんとしました」とアンケートをいただきました。
後半は、「夢のように花のように」で華やかにスタート。
そして、お待ちかねの憧れの大先輩、田代ユリさんが樹原さんちに遊びに来てくれて! My favorite things、
「星に願いを」を立て続けに華麗なピアノソロで、これぞジャズピアノ!と客席を魅了。
ここからはベースと私の歌が入ってWinter wonderland、そして出来立てのホヤホヤ「たとえば おとぎ話なら」を共演。 もう、夢のような時間を過ごしました。
田代ユリさんは私のジャズピアノの師匠の一番弟子で、私は先生が亡くなる前の最後の弟子。
私はジャズピアノではなく編曲のために八城先生について勉強したのですが、そのおかげでピアノランドを書き上げる力がついたのだと思っています。
この初共演を、天国の八城先生はきっと喜んでいてくれるに違いありません。
そして、「きりんきりん」「光る星があったから」、若者と会場のみなさんと「クリスマスには」を大合唱。
アンコールは、「願い〜震災を乗り越えて〜」を再び大合唱。とてもホットで濃い夜が更けていきました。
こうして、今回の昼夜2公演、静と動の対照的なプログラム、盛沢山の一日は終わったのでした。ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました!
今年も、大変お世話になりました。みなさま、どうぞよい年をお迎えくださいませ。
○樹原涼子は今年酷使した手のケアのため、年賀状を見合わせる決心をいたしました。年賀状のお返事が出せませんが、どうかお許しください。