樹原涼子 ようこそピアノランドへ!

 
 
 

私の子連れコンサートの思い出&フェスティバルは何歳から入場できますか?

 我が子が小さいとき、音楽会やミュージカル、バレエ等、本物の舞台を見せたいと思いました。 でも、客席で騒いでしまわないか、他のお客様の迷惑にならないか、眠ってしまったらもったいないかも(騒ぐよりましですが)...等と心配があって、 連れて行く決断をするのはなかなか大変でした。
 男の子二人、学年は2つ違いますが年子ですから、"安全に連れて行く"というだけでも気を遣う頃でした。 それでも、家族で一緒に出かけるのは楽しいことですし、思い出に残るようなステキな経験を沢山させたいと思い、日頃保育園に通っている分、お休みのときは頑張って出かけたものです。 遊園地やショッピングはいいとして、問題は静かにしなくてはいけない場所に連れて行くとき、です。

●親の立場から見た、コンサートの種類
 コンサートの中には、A)赤ちゃんも聴けることが前提のもの、 B)子ども向きと銘打っているもの、C)静かにできれば、子どもでも入場可能なもの、D)子どもを連れて行くのは、はばかられるもの...があります。
 A)は赤ちゃんが泣いてもお互いさまのコンサート。我が家の場合は、日頃から家の中がコンサートのようなものですから、赤ちゃんの頃は連れて行きませんでした。 B)は、お子様ランチのように子どもに媚び過ぎているコンサートもあるので、それは私が嫌。 もちろん、D)は「針のむしろ」状態で2時間持たせるのは無理ですから、大きくなるまでお預け。 ですから、何とかマナーを教えて事前の準備をして、C)のコンサートに連れて行けるよう努力をしました。

●出かける楽しみと、事前の準備
 できる限り情報を集め、スケジュールを調整して、チケットを予約するのは、親である私達の楽しみでもありました。 クラシック、ジャズ、ポップス、ミュージカル、バレエ、サーカス、ワークショップ等、いろいろなものに出かけました。
 予約をしたら、息子達がイベントの内容を楽しめるよう、ときには予習をしたり、楽しめるような予備知識を教えたりしました。 そして、親子で当日を待ち遠しく思い、とうとうその日が来たら、その時間を一緒に楽しめるように!と考えました。

 子連れで有料の催しを見るということは、とても気を遣うことですね。お金を払って、日常から離れた楽しみを味わうためにその場を訪れる人の中に、子どもを連れて行くのです。 席に早めに着いたら、近くの席の方に
「ご迷惑をおかけしないよう気をつけます。よろしくお願いいたします」
と、息子と一緒に笑顔で挨拶をして(これで、随分とお互いに気が楽になります)、なるべく良い雰囲気を作るよう心がけました。(それから、トイレには連れて行っておく!)

 始まる前に近くの席の方にご挨拶をしておくと、休憩中に「静かに聴けていい子ね。音楽が好きなの?」と声をかけられたりします。 そうすると息子達は後半もマナーよくしようと努力します。完璧にじっと聞くことは無理でも、よい聴衆になろうとしている子どもに対して、 音楽ファンの多くは寛容な気持ちになってくれるようで、本当に嬉しかったです。
 コンサート終了時にも、近くの席の方には会釈をしたり、少しもぞもぞしたなと思うときには「ご迷惑をおかけしました」と、心から頭を下げます。
 幸い、ホールの外に出なければならないほど子ども達がぐずったことはありませんでしたが、子どもの方も慣れてくると聴き方を覚えたり、 2楽章でも我慢ができるようになったり、コンサートに子どもを連れて行く「気疲れ」よりも、「共に音楽に浸った喜び」の方が大きくなっていきました。


ピアノランドフェスティバルは、何歳から入場できますか?
 そのような経験をふまえて、少なくとも、音楽を聴く姿勢を持ち始められる、ピアノのレッスンを始められる程度の年齢から聴いていただけることにして、 3歳、という年齢を設定しました。子ども券は、3歳から中学生までです。

 ピアノランドフェスティバルは子ども向きのコンサートではありますが、子どもだから多少騒いでもいいということではありません。 音楽を聴くとはどういうことか、観客としてのマナーを教えながら進めていく、教育的なコンサートでもあります。 コンサートを初めて経験するお子さんが多いので、コンサートではおしゃべりはしないで静かに自分の席で聴く、という、基本から教えていきます。

 3歳のお子さんでも退屈しないように、はじめの方は「ピアノランド」の短い曲を次々に演奏して、拍手をすることで身体を動かし、集中力が切れないように持っていきます。 また、参加型のコーナーでは、歌ったり体操をしたり、今回は作曲もしてみたりと、受け身だけではない状態を作り、楽しく発散できる時間も設けます。 そうして、後半の音楽を集中して聴く準備をします。

 小原孝さんの演奏会を聴きにいけるような年齢になる前に、ピアノランドフェスティバルで、本格的な演奏に触れられる機会はとても大事だと思います。 小原さんのピアノを聴いて、「あれが、私のピアノと同じ? あの曲が私がレッスンで弾いているピアノランド?」と思ってくれたら嬉しいなと思います。
 そして、大きな生徒さんには憧れになる曲を、親御さんやピアノファンのみなさんにもたっぷり楽しんでいただけるようにと、本当に欲張りなプログラムを組みました。


●赤ちゃんは連れて行ってもいいですか?
 下のお子さんがいるから、上の子をコンサートに連れて行けない...のは哀しいですよね。ですが、赤ちゃん向きのコンサートではありません。 ピアニッシモが消えるまで耳を傾けて欲しい曲も演奏いたします。もし、預け先がなく、赤ちゃんをお連れになる場合には、他のお客様への配慮をお願いしています。

・3歳以下のお子さんをお連れの場合は、会場の後方出入り口ドア付近の通路側に座って膝に抱いていただき、万が一赤ちゃんが泣いたりした場合は、 すみやかにロビーに出てください。座席中央におかけになりますと、移動するだけで他のお客様の迷惑になりますので、よろしくお願いします。

熊本会場には、ホール内に託児施設がありますので、直接予約してご利用ください(プラザ4階 託児室 TEL:096-355-7400)。残念ながら、他の会場にはその設備がありません(残念!)。


●ハンディキャップのあるお子さん、被災された方をご招待しています
 どうぞお気軽に、お問い合わせください。7/27名古屋、7/29熊本、8/1西宮、8/23東京、それぞれの会場に招待枠を設けています。 親子での楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。→ピアノランドメイト事務局


 それでは、みなさん、楽しい夏休みをお過ごしください! ピアノランドフェスティバル会場でお待ちしています。

2012年07月20日 樹原涼子
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〔CD〕樹原涼子ピアノ曲集「こころの小箱」(2枚組)
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ピアノ曲集「やさしいまなざし」
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