樹原涼子 ようこそピアノランドへ!

 
 
 

音楽家の ''選手生命'' について。。。

 よく、作家さんなどが、「一生の間に書きたいものの量と書ける時間との関係を考えて仕事をしています」 と書かれていたりすると、以前は本当にびっくりしていました。 でも、ちょっとだけ、その気持ちが解るような気がするこの頃。

 いつもはTVを見るチャンスがなかなかないのですが、仕事で実家に帰った折に父がスポーツ番組を観戦している横で思ったことは...。
 スポーツ選手は、音楽家に比べると現役でいられる時間がとても短いので、 時々20代とは思えないほど、人間として成長している人がいます。 1シーズン毎に歳をとることの重みが、普通の人の5倍くらいの感じなのかもしれません。

 そもそも、生きている間に、選手として活躍できる時間を指す言葉があるということ、 "選手生命"という言い方があるということが、スポーツ選手の宿命でもあるのですが。


 ひるがえって、音楽家としての自分のはどうなのかとふと思いました。
 スポーツ選手に比べたら、なんて悠長な考えで生きているのでしょう。
 "選手生命のピーク"を、自分にあてはめて考えて来たことはないな〜と思ったのです。

 作曲家として、これからもっと面白くなってくる、という予感。
 やっと少しだけピアノが上手くなったかもしれない...けれど、まだまだ。
 歌は、最近やっと、何かわかりかけてきたかもしれない...と思う程度で。
 音楽に関する書物を書くことについては、これからさらに修行が必要で、やっと楽しくなって来たところ。
 教えることは、20歳の頃に悩んでいた問題を『ピアノランド』を形にしたことで 解決したと思ったのは束の間、常にいたちごっこで、新たな問題にいつも取り組まねばならず、未だ終わりは見えず。

 つまり、全てやりかけのことばかりで、どれも途上。途中経過です。

 自分では、やっと脂が乗って来たかもしれない、というところに差し掛かったと思っているのですが、 スポーツ選手ならもう、コーチとか、解説者の立場しかないわけですね。
 人にアドバイスをして喜んでもらうのはもちろん好きですが、自分自身が何かを生み出し、 表現している瞬間の喜びは、何物にも代え難い。

 だから、もっと頑張りたいと思いました。いえ、頑張ります。

 すごくシンプルなことですが、誰かが頑張っているのを見ると、自分も励まされますね。 そして、応援したくなりますね。



 そうそう、応援で思い出しました。武蔵野音楽大学の後輩が立ち上げたエリーゼ音楽祭。 素直にピアノを好きな気持ちを応援しようと、アドバイザーを引き受けました。 大人のピアノ愛好家のみなさん、よかったら、参加されませんか?

 ピアノランドフェスティバル2012でも、コーラス大好きなみなさんの応募をお待ちしています!  ステージを目指して、素敵なハーモニーを♪

 ピアノや音楽を愛することに、期限はない、そんなことにも気づいた、 熊本の夜更け。よ〜し、どんどん作曲します!

2012年05月21日 樹原涼子
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〔CD〕樹原涼子ピアノ曲集「こころの小箱」(2枚組)
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ピアノ曲集「やさしいまなざし」
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〔CD〕風はどこから
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ピアノ曲集「夢の中の夢」
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ピアノ連弾のための「ラプソディ第1番」
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ピアノ曲集 こころの小箱
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樹原家の子育て ―ピアノランドと笑顔の毎日―
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