恵比寿のアートカフェ・フレンズで行なった、hara hara 倶楽部の震災支援コンサートvol.2 は、昼の部も夜の部も満員のお客様の中、無事終了しました。
　今回のコンサートは、被災地の子ども達にピアノを贈ること、必要な楽譜を届けることを目標に、チケットとCDの売り上げからの寄付の他、当日の寄付金、楽譜の寄付を募り、沢山のご協力をいただきました。おいでいただいたみなさま、寄付金をお送りくださったみなさま、応援してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

＜昼の部＞
　昼の部は、小原孝さんと二人のユニット hara hara 倶楽部の2枚のCDカら人気曲と、この日のために作った新曲2曲を演奏しました。
　私の曲に小原さんが詞をつけた「忘れない時間」。過ぎ去った大切な時間を思い、そこから新たな力を得て前へ進もうとする静かな決意を感じる、ステキな詞。この詞を受け取ったときに、「このメロディは、この詞を待っていたみたい！」と嬉しくなりました。

　もう１曲は、「始まりの歌」小原さんの曲に私が詞をつけました。分散和音で元気に始まる出だしや、客席とのやり取りを想定したメロディに苦労しましたが、何とかリハーサル日に詞ができて、曲の構成を決めて、めでたく完成。
　シンプルなメロディの力強さから、「いつからでも、始めようと思ったことを、はじめられるよ！」という気持ちを詞に託しました。

　 今回、hara hara 倶楽部の"曲先"での、対照的な2曲の初演ができたことは、大きな喜びです。曲の初演に立ち会うのは、作者、演奏者、お客様にとって特別な経験ですね。 こうして、本番のために曲を書き下ろしていくことの大切さを改めて思いました。ドキドキの「始まりの歌」で、客席との掛け合いは、小原さんが「上手くいくかどうかはみなさん次第です」なんて言っていましたが（笑）、おかげ様で大成功でした！

　小原さんのドラマチックなピアノで歌った「花」には、びっくりされた方も多数。
　昼の部は、小原さんと私のそれぞれのソロ・コーナーもあり、たっぷり楽しんでいただけたと思います。

　＜そして夜の部！＞
　hara hara 倶楽部も折々演奏しながら、4組の出演者を紹介、司会を努めました。もう、何と言っても、若さ溢れる20代の4組。エネルギーいっぱいに、はち切れそうなパフォーマンスを見せてくれました。

　ルナコムロ＜万華鏡ガールズ＞＆しんのすけ、嵯峨輝＜Wiseman＞は、ルナコムロさんの素直でチャーミングな声とパーカッション、嵯峨くんのベース、長男真之介の歌とギター。それぞれのバンドの持ち歌（全曲オリジナル）を一緒に演奏。WisemanのCDが沢山売れていたようですが、私は、今回のライブには間に合わなくて聴けなかった新曲が楽しみです。

　次は、奈須田弦くんのヴァイオリン、臼井秀馬くんのピアノで、モンティのチャルダシュ、奈須田くんがこの日のために後輩の樋口鉄平くんに依嘱した作品、Andante for Violin and Piano の初演等。エネルギッシュなふたりの演奏に、客席から熱い拍手が巻き起こりました！　演奏することがたまらなく嬉しい気持ちが伝わってくるのはいいですね。
　
　二部のはじめには、夜の部のお客様にも新曲を聴いていただかなくてはね...と、hara hara 倶楽部の新曲2曲も披露しました。

　つづいて、ヴィオラとピアノのチャーミングな姉妹デュオ＊マリエリカ＊のお二人。CDをすでに2枚制作、毎日のようにライブやネットで頑張っている彼女達。先日は、ストリートライブの報告もあり、そのガッツにびっくり。穏やかな湘南サウンドという感じのオリジナル曲を4曲披露してくれました。

　4組目は、 次男孝之介がピアノと編曲を担当している、都立国際高校18期生の7人のコーラスグループ "Seasons of Love"。アカペラの Amazing Grace 他、オリジナル曲を含む4曲。それぞれの個性を活かしたフレッシュなハーモニーに、サックスも加わり、会場からあたたかい拍手が贈られました。 いろいろな年代の方たちが、それぞれに青春のエネルギーを受け取った時間だったと思います。

　そして、ラストは小原さんと私が加わって「Happy Life」、出演者全員での「願い～震災をのり越えて～」でプログラムを終了、鳴り止まない拍手に「逢えてよかったね」を演奏して、長い一日が幕を閉じました。


　今回は、詩人で童話作家の垣内磯子さん、『こころの小箱』の表紙とイラストを描いてくれた本間ちひろさん、ごきげんバンドの高尾幸宏さん、須見邦子さん、小塚泰さん、お世話になっている方たちも沢山おいでいただきました。

　そうそう、打ち上げで、アートカフェ・フレンズのオーナーすずきまさかつ氏と、小原さんから、若い演奏家達に沢山のアドバイスをいただけたことが、とてもよかったと思います。ステージの経験をこれから積んでいく彼らの前途に、期待しています！

　当日の寄付のご報告は改めて。

　それではみなさん、GW、お疲れさまでした！