音楽の中で、ハッキリものを言おうよ!
ピアノランドメイトの原稿を印刷屋さんに入れて、来週上がってくるのが楽しみ。
何故かって、今回は、言いたいことがスッキリ言えたからです。
凄く言いにくいことをハッキリ書くにあたって、読んだ方が気を悪くしなければいいけれど...と思ったのですが、
「大丈夫」という結論に達しました。
なぜなら、理由は2つ。
1つめの理由は、その問題を抱えているのは自分だとは思わなかった場合、
もちろん、傷つかない。他人事ですから。
2つめの理由は、その問題を抱えているのが自分のことだとわかった人にとっては、
これからどうしたらいいのか、考える手がかりになるはずです。
今より上達するようにと願っている人にとって、客観的なアドバイスは、役に立つのではないでしょうか。
今日のテーマは、「音楽の中で、ハッキリものを言おうよ!」
演奏する方、演奏を指導する方、その音楽で伝えたいことを、もっとハッキリ意識しませんか。
音の高さや長さを間違えないように気をつけることは、確かに大切なことではありますが、
それを第一に持ってくるのではなく、それは、必要最低条件なのであって、目標はもっと先にあるはずですね。
「間違えないで弾けた...それはそれでいいのだけれど、で、その曲で、その演奏で、何が言いたいの?」
スポーツなら、ミスは減点の対象ですが、音楽は、コンクールでもない限り減点されることはありません。
教育の現場では、ミスをしないための練習の仕方や覚え方も教えますが、ミスをしたときのカバーの
仕方を教えることは、さらに大切です。なぜなら、人間は必ずミスをするから。
その時に、音楽で言いたいことが言えなくなってしまわないように。
もし、ミスをしても言いたいことが伝わる音楽的な演奏をするように。ここが一番大切です。
それで思うのですが、音楽の中に言いたいことがある人は、それを表現することに心を砕いていますから、
万が一ミスをしても本人はあまり気にしないし、聴いている人も気にならない。
表現したいことが表現できていなければ、ミスがない演奏でも本人にとって価値がないし、
第一、そんな演奏はしないし、したくないでしょう。
発表会などでミスしないことを目標に弾いている子ども達は、ミスをしてしまうと
目的が達せられなかった落胆から、ミスがより目立ってしまいますね。当たり前です。
だから、聴いている人も、かわいそうになるし、音楽にもがっかりしてしまう。
そういうことを、先生達は、もっと意識して教えていけたらいいと思います。
そのために、コード塾やコード勉強会では、音楽の中身について、感じ方や聴き方について勉強するのです。
作曲家の言いたいことを明確に理解して、自分の言葉で音楽として表現できるように。
そして、音楽の中で言いたいことを言おうとするとき、実は、ミスも減ります。
それは、自分の言葉になるから。借り物の言葉ではないからです。
熊本コード勉強会では、受講生が自分の思いを音にできるよう、自意識を捨てて音楽になりきれるよう、しごいてきます。
3月2日のひな祭りライブでも、
もちろん伝えたいことが溢れそうだから作った曲達を全身全霊で演奏します。3月11日を思いながら。
それでは、音楽がストレスにならずに、ストレス解消になりますように。
お元気で!