急に暑い日がつづきますが、お元気ですか？

　新刊楽譜、表紙もイラストもバッチリ決まって、印刷屋さんに入りました。これまでの月日を思うと、本当にウルウルしちゃいます。

　ピアノランド20周年の記念に、ピアノ曲集を出版する計画は楽しいものでした。でも、作曲のために空けておいた私の"春"は、震災で心が打ちのめされて作曲どころではなくなり、他のすべてのスケジュールも後ろになだれ込んでしまい、一時は暗雲が...。
　でも、震災という辛い体験は、私には音楽でしか乗り越えられなかったのです。だから、完成までこぎ着けたのかな。自分で自分を癒し、励ましながら、演奏してくれる誰か、聴いてくれる誰かのために、音を紡ぎ続けた４ヶ月。

　作曲家魂ってものがあるとすれば、それが発揮できたのかもしれません。ピアノ曲集と同じ時期に、今秋発売の『俺の屍を越えてゆけ』のリメイク版のゲーム音楽を何曲も書いて、しかも、１曲は５分近くもあるア・カペラコーラスで、ほとんどひとりで全パートを重ねて歌うという...。その日も、スタジオで大きな余震に見舞われ...。

　なので、ピアノ曲集『こころの小箱』は、私の中で、とても大切なものとなりました。どんなことがあっても、音楽は私の心の中で鳴り止まない。その時々に必要なメロディが天から降ってくる。ピアノの前に座った瞬間に、いつもインスピレーションが湧いてくるのは、今、この曲達を必要としてくれている人がいるからだと。

　今回のピアノ曲は、ピアノランドのつづき、ではなくて、樹原涼子のピアノ曲集として作曲しました。みんなの心の中にも、きっと、「こころの小箱」がある。そこに届いたら嬉しい！　7月末に発売予定なので、お楽しみに☆
（あ、でも、表紙がギリギリで、まだ、音友の新刊案内にも出ていません...）

　それから、駆け足で半月分の報告です！

　6／13　雑司ヶ谷でのトーク＆コンサート「優しい時間」は、大人だけのステキな空間で行われました。子育ての大変さをどう乗り越えるか、そして、人生にどう向き合うか、じっくり語り、歌いました。震災で延期になって、でも、そのことで真剣に人生に向かいあう人が増えてよかったと思いました。本当に、いい一日でした！
　そして"樹原涼子の楽楽子育て応援プロジェクト"を主催したいという方が沢山現れ、これまでの言い出しっぺさんとも交流できて、ティーパーティーも盛り上がりました。おいでいただいたみなさん、ありがとうございました！

　6／22　名古屋で楽典の連続セミナーの１回目！　みなさん、原点にかえって、目からウロコだったそうです（笑）。樹原おススメの楽典本が売り切れ続出でしたが、２回めの９／7にもいろんな本をご紹介しますよ～。次回は、いよいよ調性の教え方！など。

　7／1　倉敷で、7／2　津山で、ピアノランドの公開レッスン。岡山で2カ所、沢山の子ども達に会えました！　子どもの聴講が多い上に熱心で、津山では「樹原先生が教えてくれた大切な24のこと」を、ノートにまとめた子どもが！　それを見て、大人が勉強しているそうで...すごいですね♬

　それではみなさん、ピアノランドフェスティバルが近づいてきました。カレンダーに印がついていますか？　
　名古屋公演は、嬉しいことに1ヶ月以上前に完売となりました。ありがとうございます！その他の会場も、お早めにご予約くださいね！　日程はこちら。

　そして、公開レッスンを見逃した方は、残るは東京2カ所のみ！　日程はこちら。

　それでは、みなさん、どうぞお元気で！