国立音楽大学のピアノ科の「ピアノ教育クラス」に、10月18日、25日の2日間、ピアノランドメソッドの特別講義に行ってきました。社会に出る前に、世界の主要なメソッドを学ばせる授業。ピアノランドは今年で6年目。
みんな2年生のときにもピアノランドを授業で学んでいるそうで、今年の学生は例年より一段と熱心に耳を傾けてくれました。さすがに、彼らがピアノを始めた 15、6年前にはピアノランド出版後の教材ブームにさしかかっているので、バイエル育ちの学生はほとんどいなくなり、アメリカ系の教材やピアノランド育ちが増えてきました。初めて行った6年前は、バイエル、メトードローズ育ちが多かったことを思うと、この数年の変化は実に面白い。学生と連弾した感触にも、終了後の質問の多さにも、その変化を感じます。
アンケートには、二段階導入法の重要性、ピアノをノンジャンルに楽しんで学べることへの驚き、ミュージックデータの楽しさ、未来のピアノ教師への夢などがたくさん綴られていました。
我が子と同じくらいの学生を前にして、伝える責任の重さをひしひしと感じたこの秋です。みんな、がんばれ!
10月26日の"二段階導入法"のセミナー、大変熱いものになりました。都内でこのテーマのセミナーは久しぶり。内容もリニューアルして準備万端だったので、会場内、アンケートから溢れる熱気が凄くて、セミナーを主催してよかったなと思いました。おいでいただいたみなさん、ありがとうございました!
おかげ様でマスターコース12期のお申し込み、それに伴うお悩み相談にスタッフも嬉しい悲鳴。みなさん、ついていけるか心配されるのですが、大丈夫、後ろを振り返りながら進みますから(笑)。
驚いたのはマスターコース1期生がセミナーに参加、「あの頃は『プレ・ピアノランド』も『テクニック』もなかったから、二段階導入法をちゃんと学びたい」と、十数年ぶりにマスターコースを再受講されるのです。
確かに、ピアノランド5冊しかないときに1期をスタートしたのでした。あれから考えると信じられないくらいバージョンアップして、"メソッド"になったのですから、再受講大歓迎、本当に嬉しいです!
それから、今回のマスターコースで伝えたいことが増えました。それは、もっともっと作曲家の意識を、その発想の源から辿っていくための"読譜"について作曲家の立場からも話をすべきではないかと。譜読みを教えることはドレミを教えることでもありますが、なぜ、ドレミという音符がそのように並んでいるのか、作曲家の意図を常に考える生徒を、譜面の奥を読もうとする生徒を育てなくてはと。
定員まであと数名になりました。興味のある方はぜひこちらまで!
ちなみに、音大卒業後の新米先生からお孫さんのいるベテラン先生まで、各地からいろんな方が集っています。